子供には「育つ力」があるーもと大阪市立大空小学校校長木村先生・もと世田谷区立桜丘中学校西郷先生対談DVDを見てー

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先日Switchさんの活動で、

もと大阪市立大空小学校木村先生

不登校 ブログ 大空小学校 木村泰子

と、

もと世田谷区立桜丘中学校校長西郷先生

不登校 ブログ 桜丘中学校 西郷孝彦
の対談DVDを見させていただきました。

(画像引用:教育新聞西日本新聞

 

※木村先生、西郷先生がどんな方か?は、↑リンク先をご覧ください

 

「これからの教育」を考える、とても良い機会になりました。

 

DVDの中で印象に残ったことをお伝えします^^

 

 

1.人と人との繋がりがあって初めてルールができる

大空小学校も桜丘中学校も、

「大人が勝手に決めたルール」は存在しません。

 

例えば、どちらの学校も「校則」はなく、

授業中ずっと座ってなさいってこともないし、

桜丘中学校は制服はあるけど着てもきなくてもいいということになっています。

 

1−1.ルールは子供たちが作る

最初からルールを作るのではなく、

子供たち同士が関わり合う中でぶつかったことや

うまくいかないなと思ったことについて、

子供たちが話し合ってルールを決める。

 

これが、ふたつの学校のやり方です。

 

さらに、

子供が一人でも賛成しなかったり、

一人でも負担になることはルールにしません。

 

ルールを作らないとか、野放しにするのではなく、

学びや人との関わりの中で必要なことをその都度ルールにしたり、

ルールを変えたりしていっているのだと感じました。

 

1-2.大人がルールを押し付けなければ子供一人一人が育つ・尊重される・考える力がつく

これをやると良いのは、

子供たちが自分で「考える」ということをやるし、

結果として、子供たちが一人一人尊重される

ということだと思います。

 

うちの子たちの学校には、

「肩についた髪は結ぶ」

「結び方は耳より下で」

「消しゴムは白」

こんなルールがあります。

 

もちろん、それぞれちゃんと理由があると思います。

 

問題だと思うのは、

「ルールの理由を子供たちが理解していないこと」

です。

 

子供たちを尊重し、子供たちが「育つ」教育、

子供たちが「自分で考える力をつける」には、

大人がルールを押し付けないことが大事だと思います。

 

1−3.「ルールがない」は本当に大丈夫?

そうは言っても、本当に大丈夫なの?と思う方もいらっしゃると思います。

 

それについて私はこう考えています。

 

1−3−1.状況によってルールは変わる

「子供が中心」や「子供が主役」というのと

「なんでも子供が望むようにする」は違うと思います。

 

例えば家庭のルールを決めるときに、

家庭によって、

家族構成だって違えば、家計だって違います。

 

「いますぐ世界一周旅行に行きたい!」って言われても、

今の我が家では無理です! 笑

 

それだったら、例えば

「○円貯まったら世界一周旅行に行こう」とか、

「今の家計はこうなってるから、どこをどう節約しよう」とか、

一緒に考えればいいんです。

 

「どうしたらいいかな?」と思ったら、

子供も一緒になって、同じ目線で考える、

こうやって、ルールややり方を決めていけばいいと思います。

 

まあ、世界一周旅行は、なかなかハイレベルですけどね!笑

 

1−3−2.そもそも子供には「自分で育つ力」がある

最近思うんですが、

そもそも子供には「自分で育つ力」があると思うんです。

 

DVDを見た後の意見交換でも、こんなことを話してくださる方がいました。

 

「子供は、教えなくても歩けるようになったし、言葉だって自分で覚えた。

大人がどうこうしようとしなくても、子供は育つ」

 

私もそうだと思います。

 

大人が何かを教えようとするのは、

大人の立場が子供より上だと思っているから。

 

「あなた、まだできないんでしょ?

ほら、こうやればいいのよ、私が教えてあげるわよ」

これ、めっちゃ上から目線だと思います。

 

そうじゃなくて、

 

子供がやりたいことをやれる力がつくように、

 

自分で自分の進む道を選択して、

目標達成したり、やり遂げたり、

あくまでもそのための手助けだけしてあげるのが、大人の役割だと思います。

 

2.不登校の解決策は「子供を変えようとしないこと」

不登校の子がいると、

「なんとかして学校に来れるように、その子を変えようとする」

これが、よくあるやり方ではないでしょうか?

 

木村先生がおっしゃっていたのは、

そうではなく、

不登校の解決策は学校が変わること。

絶対に、子供を変えようとしてはいけないんです」

ということでした。

 

2−1.「大空小学校には、僕が吸える空気がある」

「大空小学校は空気が違う。

前の学校は、僕が吸える空気がなかった。

大空小学校には、僕が吸える空気がある。」

 

これは、別の小学校から大空小学校に転校してきた、ある男の子の言葉だそうです。

 

「ここには僕が吸える空気がある」って、なんて刺さる言葉だろうと思いました。

 

2−2.不登校の子一人のことを考えることで学校が変わる

西郷先生は、

不登校の子供のことを考えるときは、

『子供をなんとかする』ではなく、

『その子が学校に来れるために、

学校はどうあるべきか?学校の何をどう変えるか?』を考える

だそうです。

 

これをやることによって、

不登校の自身の悩み解決のみでなく、

学校に来ている子たちの別の悩み解決につながることもあるし、

結果として、学校が変わることに繋がるそうです。

 

そうだよね、とすごく納得しました。

 

2−2−1.「子供が中心」は家庭でも学校でも同じ

考えてみれば、家庭ではそうやってあり方・やり方を決めていってるはずです。

 

例えば夕飯のメニューひとつにしても、

 

「あの子はこれ苦手だから、このメニューを入れよう」

「あの子はこれがおいしくないって言ってたから、今度はこの調味料を合わせてみよう」

 

あるいは、

「パパがこれが好きだって言ってたから、今日はこれを作ろう」

 

私はこうやって、晩御飯のメニューを考えています。

 

あなたも、そうではありませんか?

 

つまり、晩御飯のメニューって、

作る人が食べたいものを作るだけじゃなく、

家族の思いや考えを取り入れながら、

家族みんなが満足できるようにって考えてると思うんです。

 

これ、学校のあり方・やり方を考える時にも応用できるんじゃないかと思います。

 

3.まとめ

まだまだたくさんのことを学んだのですが、そろそろ一旦おしまいにします。

 

今回のDVDをみて、私が考えたことは、

 

今まで当たり前だった「教育とはこうあるべき」が、

今、大きく変わろうとしている時期だと思います。

 

私にできることは少ないですが、

幸い、私は人に恵まれていて、

同じ目線で話をできる人や、

自分が立ち止まったところを乗り越えた人、

間違ってたら違うと言ってくれる人、

私がやりたいことをできるように助けをくれる人がたくさんいます。

 

そういう人たちと、

少しずつ、「教育を変える」はおこがましいかもしれないけど、

子供たちが目をキラキラさせて「楽しい!」と暮らしていけるためのこと

やっていきたいと思います。

 

もちろん最優先は、自分の子供で。

 

というわけで、今日も一日頑張りましょう〜^^